EU諸国+日本 国際会議 が開催 Part2
先日に引き続き第2部です。
"経済における女性の活力"との題名のセッションでした。参加者は、日本コーン・フェリー・インターナショナル代表取締役会長の橘・フクシマ・咲江さん、日産自動車ダイバーシティ デベロップメント オフィス室長の高橋美由紀さん、ノルウェー デッドノリスケ べりタス 日本支社長 ヨハンさん(以前、ノルウェー大使館でのセミナでお話を伺った会社でした。)という3名の企業人と同志社大学 橘木教授の合計4名でした。
橘さんですが、女性経営者としての視点でのお話でした。ジェンダー/ナショナリティーに関係なく、適材者を採用するとの事。経営者として重要なポイントはグローバルプロフェッショナル、戦略的思考、シミュレーションができる能力とフレキシビリティーをあげていました。女性はリスクを取る人が多く、起業家意識が高いと言われていました。
次に高橋さん。日産はルノーと提携し、ゴーンさんがCEO就任した事によって大きく変わったとのことです。ジェンダーよりはダイバーシティを前面に出していました。多様性を重視しないと同じような考え方しか出てこないようになり、イノバティブではない。またマーケティング的な話では、"車"と言うと男性のイメージがあるが今の日本では購入時の決済権限は60%が奥さんが握っている。1Boxカーの"セレナ"は女性の意見を多く取り入れ、国内でNo.1の販売実績を続けているとの事です。
ヨハンさん。ノルウェー企業の日本支社長。国としてワーク・ライフ・バランスやダイバーシティの先進国。企業も同じで社員との関係を重視しているとの事。クリエイティビティ、フレキシビリティ、問題解決能力をポイントとしてあげていました。実例として、日本人女性がフランスの支社長をしている状況をあげました。ダイバーシティが根付いていると感じました。
橘木教授。どちらかというとジェンダー、ポジティブアクション寄り。"最近の女子学生は。。"という言葉を使う方でした。学者としての意見が中心で、企業に直結する話は残念ながら聞けませんでした。また、今、今後の日本では悲観的であるという言葉が本人から出ていました。
全体を通してですが、企業経営の視点からは"女性のエンパワーメント"、"ポジティブアクション"というよりは"ダイバーシティ"、"ワーク・ライフ・バランス"というキーワードが中心となっていると感じました。会議の趣旨からは少し外れるため、日産の高橋さんは言葉の使い方には注意を払っておられました。あと、高橋さんからは日産の現状として今では国内において女性の管理職が占める割合が5%までに達しているが、諸外国に比べると低い。ただ現実問題としてマネージャーになりたくないという女性も多いという実態の話もあり、問題提起もありました。ダイバーシティを推進する立場のマネージャから"仕事は競争"と言われたのも印象的でした。企業経営は甘くなく厳しいものである事を痛感します。
また、橘さんからはアメリカ型のダイバーシティの考えを強く感じました。つまり、社会的意義とかではなく"会社は株主のもの。性別、国籍に関係なく問われるのはパフォーマンスのみ!!"というもの。ただ行き過ぎはエンロンやリーマンなどの弊害も起こっているのも事実ですが。
今回はEUと日本との対比でした。いろいろ参考になりました。日本も国、政府が動き長期ビジョンに立った施策が必要のように思います。菅総理に代わり、参議院選挙が行われますが動向を見て行きたいと思います。また、個人的にはアメリカ型のダイバーシティ、ワーク・ライフ・バランスについて覗いてみたいと思いました。

